どうも、仮想通貨プロブロガーのタラレバです。
仮想通貨をやっていると、「ICO」という言葉を頻繁に聞くと思います。
- 仮想通貨のICOは儲かる
- 仮想通貨ICOの殆どが詐欺
など、色んな意見がありますが、正直「何のこっちゃ?w」って疑問に思う方もいるでしょう。
という訳で、今回は仮想通貨用語の中でも知っておくべき「ICO」について、なるべく専門用語を使わずに分かりやすく解説していきます。
※この記事では読者が「仮想通貨」「トークン」「取引所」の言葉の意味を知っている前提で解説しています。
目次
ICOとは?一言で知る
ICOは「Initial Coin Offering」(イニシャル・コイン・オファリング)の略で、
「資金調達を行って新規通貨を発行するまでのプロセス」のことを言います。
例えば、あなたが新規に仮想通貨を作りたいとします。
しかし、あなたには通貨を作る技術はあるが、その通貨を世間に宣伝する手段がない。
そうなると、通貨を作っても誰も買ってくれませんよね。
当たり前ですが、仮想通貨は皆が欲しいと思ってるから価値がある訳で、誰も欲しくない通貨には何の価値もありません。
「一体どうすれば皆に買ってもらう通貨を作れるのか…」
その問題を解決するのが「ICO」です。
ICOを行えば、大量に発行したトークンを仮想通貨投資家に購入してもらえます。
ICOに参加する投資家達は莫大な資産を持っているので、新規発行通貨には、簡単に何億円もの価値が付きます。
ICOを行ったあとに、皆さんが普段利用している「取引所」に、「上場」させて、一般投資家の間で売買できるようにするんですね。
ICOに参加するメリットは?
一言で言うと、「儲かるから参加します」
例えば、あなたがICOに参加するとして、新規発行通貨に1億円出資するとします。
この時点であなたが出資した通貨の時価総額は10億円。
その通貨が取引所上場後、一般投資家に大量に買われて、時価総額が1兆円にまで高騰したとしましょう。
ICO時点では10億円だったのが、取引所上場後は1兆円。
この時点で価値が1000倍になっているので、上場後にあなたが売れば、1000億円の利益を手にすることができますね。
取引所を見ていると、新規上場の通貨って大体最初高騰して、その後ガクッと下がりますよね。あの下がりは、ICOに参加した投資家達が売り抜けているのですw(勿論例外もあります)
このように、仮想通貨で莫大な資産を手にした投資家達は、さらなる資産拡大を目指してICOに積極的に参加しています。
ICOに流れる金は莫大です。
2017年7月には700億円ものお金がICOに流れたという情報があります。
この金額から、いかにICOが注目されているか分かると思います。
ICOはどこで行われるの?参加方法は?
ICOに参加するには、まずICOがどこで行われてるのか知る必要があります。
最近はICO案件をまとめているサイトもあるので、そちらを確認してみましょう。
この辺りのサイトをオススメします。
※ICO案件紹介サイトには、詐欺案件を紹介しているところも多いので、十分ご注意ください。
※日本のICOまとめサイトは情報が古いのでご注意を
ICO参加方法について、ざっくり説明すると
①ウォレットにICOに投資する分のお金を送金する。
②ICOトークンを購入(送金してトークンを受け取る)する。
このような手順で参加できます。
詳しく説明すると長くなるので、ICO参加方法はまた別記事で。
プレセール・クラウドセール・取引所上場
ICO通貨には、一般的に3つのスケジュールがあります。
- プレセール
- クラウドセール
- 取引所上場
一つ一つ見ていきましょう。
プレセール
ICOで最初に行われるトークンセールのことです。
一般的には短い期間で行われ、トークンを安く購入することができます。
チケットの早割制度みたいなものですね。
どの程度売れるのか、試しとしてまずはトークンを安く発行するのです。
プロジェクトによって異なりますが、一部の人にしか買えない未公開プレセールというものもあったりするので、情報収集に力を入れなければプレセールに参加することはできません。
また、プロジェクトによってはプレセールがない場合もあります。
プレセールがないのにあるのを装ってお金を集める詐欺行為も多発しているので、本当に存在しているICO案件なのか、信頼できるICO案件なのか、調べておきましょう。
クラウドセール
プレセールとは違い、本格的に公開されるトークンセールのことです。
基本的に「ICOセール」と言えば、このクラウドセールのことを言います。
一般的には1ヶ月~2ヶ月程度の期間で売りに出すことが多く、目標額に達成すればセール終了となります。
プロジェクトによっては、目標額に達しない場合も多く、その場合は失敗となり、購入者に返金対応が取られます。
このクラウドセールの資金調達によって、今後のコインの将来性が決まります。
取引所上場
クラウドセールで上手く資金調達ができれば、あとは皆さんご存知「取引所」に上場を果たすのみです。
取引所に上場までしてようやく成功と言えるでしょう。
ICO発表から取引所上場までは、平均して半年程掛かります。
ICOに参加しようと思ってる方は、長期戦になる覚悟を持ってくださいね。
ICOの成功事例
ここでは、ICOによって莫大な資金調達に成功した通貨をご紹介します。
QASH
大手取引所「QUOINEX」を運営する「QUOINE」が発行したICO案件です。
わずか一日で70億円を調達、最終的には134億円調達し(出資金で言えば225億円)、世界でもトップクラスのICO案件と言われています。
巨額の資金調達ができた背景として、取引所への上場が確定していたことが挙げられます。
QASHを発行するQUOINEXは、既に日本国内でも大手の取引所として有名で、金融庁で仮想通貨交換業者として登録されていたので、値上がりする見通しが立っていました。
さらにトークンセールでは、最大5億QASHの発行(日本円で170億円)と超大型のICO案件となっていたことも、巨額の資金調達ができた理由となります。
ロードマップもしっかりと公開されており、利用目的も筋が通ったものだったので、投資家に信用されたのでしょう。
QASHの時価総額は現在460億円。
まだ時価総額は61位ですが、これから時価総額上位に食い込むに可能性は十分にあります。
EOS
ICO開始18時間で18億円を調達、さらにトークンセールを出して3日で時価総額トップテン入りを果たしたEOS。
ICO案件では最も成功した事例でしょう。
EOSの強みとしては、1秒間に何百万件ものトランザクション処理が可能、スマートコントラクト機能を持っていることが挙げられます。
しかし、EOSは使用用途が不明とされているので、ICOブームが落ち着いたら価値は下がるのでは?と不安の声もあります。
ICO後には300%の価格上昇があり、現在時価総額は7900億で仮想通貨全体では9位につけています。
COMSA
日本の取引所Zaifを運営するテックビューロ社が発行したCOMSA。
ICOでは109億円も調達し、日本の大型ICO案件として世界に名前が売れました。
COMSAが巨額の資金調達ができた背景としては、テックビューロ社の力の強さにあります。
世界でもトップクラスの仮想通貨取引量を誇る日本で、3位の取引所を運営しているというのは、数ある案件の中でも抜群の信頼性を誇るんですね。
現在COMSAの時価総額は400億程度ですが、これから上位に食い込む可能性はあります。
COMSAやQASHにつづいて、これからどんどん国内の取引所がICOを発行すると思います。
期待大ですね。
ICO詐欺に注意
ICO詐欺とは、ICOで投資家から集めた金を横取りする行為のことを言います。
詳しく説明すると、新規発行通貨の関係者は、ICOを行えば巨額の資金調達ができますよね。
しかし、開発者がICOを行ったからと言って、その通貨を将来に渡って開発するとは限りません。
ICOで巨額の資金を集めたあとに、持っているトークンを全部売り払えば、簡単に儲けることができますよね。
そうなると残った通貨は悲惨です。ゴミコインとして宙を彷徨うことなります。。
現在仮想通貨に対する法の規制は緩く、インサイダーを取り締まる法律もないですから、「やったもん勝ち」の状況となっています。
このようなICO詐欺は多く、現在出回っているICO案件の9割は詐欺とまで言われています。
このような詐欺コインのことを、海外では「SCAM」と呼んでいます。
ただ、そのICO案件が本当にSCAMなのかどうかは、開発関係者しか分からないので、判断が難しいんですね。
実際、ADAコインは登場時ずっとSCAMと言われていましたが、現在は時価総額トップ10入りを果たしています。
このように、SCAMと言われていたコインの成功例だってあるんですね。
今ではほぼ全てのICO案件に「SCAM」のレッテルが貼られており、何が詐欺か、何が本物か大変分かりにくくなっています。
詐欺コインかどうかを見抜くには、ICO案件の「ロードマップ」「開発者」「ステークホルダー」などを調べておくことが求められますので、ICOへの参加は気軽にはできません。
僕だったら、ICO参加は仮想通貨中級者以上にしか勧めませんね。
そもそもある程度資産がないとICOで儲けるのは厳しいので、まずは仮想通貨取引で資産を増やしましょう。
COMSAを発行しているZaifは売買手数料が非常に安いです。
登録はこちらから簡単にできますので、興味ある方は登録してみてください。