どうも、仮想通貨プロブロガーのタラレバです。
仮想通貨のNEM(XEM ネム)が話題になっていますね。
2017年には0.6円だった価格が、全盛期には216円まで上昇。
現在は各国の仮想通貨規制の影響を受け、価格は下がっていますがそれでも1年前に比べたら100倍以上の価格になっています。
そんなNEMですが、どのような特徴があるのか、また将来性はどうなのか、気になる方が多いと思います。
そこで、今回は仮想通貨NEMの将来性や特徴、購入方法や取り扱い取引所について、分かりやすくまとめていきます。
NEM(XEM)とは?
通貨名:NEM(ネム)
通貨表記:XEM
発行枚数:90億枚
承認アルゴリズム : PoI
採掘アルゴリズム : ハーベスティング
ブロック生成時間:60秒
公開日:2015年3月
公式サイト:https://nem.io/
公式Twitter:https://twitter.com/NEMofficial
NEMの始まりは2014年1月。
海外の仮想通貨掲示板サイト「Bitcoin Talk」にて、ブロックチェーン技術を応用したPoI(プルースオブインポータンス)を中心とし、コミュニティ指向型の通貨として掲示板ユーザーの間で開発が進みました。
そして2015年3月、ついに通貨として公開がスタートしました。
2016年4月にはNEM財団の理事・朝山貴生さんが代表を務めるテックビューロ社の運営取引所・Zaifにて、取り扱いがスタート。その後はコインチェック取引所でも取り扱いが始まりました。
NEMの開発関係者には日本人が多い為、日本に馴染みのある通貨として知られています。
2017年12月に日本初XEMで決済できるバーnembarが渋谷にオープン。
XEMbookのサービスも運営を開始するなど、着実に日本で浸透してきています。
NEMとXEMの違いですが、PoIアルゴリズムを使ったブロックチェーン技術がNEMで、通貨として発行されているのがXEMです。
日本円で言えば、
- 紙幣=NEM
- 円=XEM
と言ったイメージで考えてもらえればOKです。
NEMの特徴
NEMには3つの特徴があります。
- PoIシステムの採用
- コミュニティの強さ
- アポスティーユ
それぞれ見ていきましょう。
PoIとは?
PoIはNEMのブロックチェーンのアルゴリズムを示す技術として使われる用語です。
BitcoinだったらPoW、RippleだったらPoCですね。
PoIはProof of Importanceの略で、日本語で「重要性の証明」となります。
PoIアルゴリズムでは、ハーベスティングと呼ばれる仕組みで、ブロックチェーン取引が承認されます。
ハーベスティングとは、ビットコインで言う所のマイニングに該当します。
ビットコインのマイニングでは一番早く承認アルゴリズムを解いた者に報酬が支給されますが、NEMでは、取引回数、取引量、残高など、XEM保有者の総合的なNEM貢献度を合算して、報酬が支給されます。
ハーベスティングは10000XEM以上の保有者にのみ権限が与えられます。
ハーベスィングを行える者は「ハーベスト」と呼ばれ、そのハーベストがNEMのブロック承認を行います。
ハーベストが報酬を増やすには、「PoIスコア」を上げる必要があります。
PoIスコアを上げるには
- 1回に1000XEM以上の送金
- 1万XEM以上の保有者からの入金
- 30日以内の取引
が必要です。中々厳しいですね。
さらに、ハーベストを超える権限として「スーパーノード」というものがあります。
スーパーノードとは、「今までの全てのXEM取引履歴のブロックチェーンを持っている者」のことで、スーパーノードになれば、報酬として毎日約300XEMが自動的に貰えます。
スーパーノードになるには
- 3,000,000XEM以上を保有する
- 高スペックなコンピュータを常時ネット接続する
の要件が必要です。
NEM スーパーノードの要件 pic.twitter.com/QDGXMQTyDC
— タラレバ@仮想通貨プロブロガー (@bitcoinjpnnet) 2018年2月2日
300万XEMは、今のレート(1XEM=62円)で換算すると、1億2千万円です。
つまり、スーパーノードになるには億り人にならないと無理ってことですね。
日本にはスーパーノードの方々がいらっしゃいます。
Twitterで活動している方だと、暗号太郎さん、トレストさん辺りは有名だと思います。
しかし、XEMは既に上限の90億枚全て発行済みということもあり、
スーパーノードへの報酬はあと2年で枯渇すると言われています。
NEM開発陣によると、将来的には「取引の手数料をスーパーノードに報酬として支払う」方針であるようです。
将来的にはNEMの取引も活発になっており、普通のハーベストでも十分、といった見方がなされています。
PoIは、従来のブロックチェーンアルゴリズムのデメリットを払拭するものとして非常に注目されています。
BitcoinのPoWではマイニング競争による電気量の消費、RippleのPoCでは中央集権体制による富の集中、などのデメリットがありますが、PoIではよりXEMを利用した者に報酬が与えられる仕組みなので、どちらのデメリットも払拭していると言えます。
NEMのコミュニティ
NEMのコミュニティは非常に盛り上がっています。
その理由としては、
- NEM関係者とユーザーの距離が近い
- NEM財団の力が強い
が挙げられます。
NEM財団の理事・テックビューロ社の代表朝山さんを始め、InsideNEMさん、ホワイトハッカーのRin MIZUNASHIさんなど、バラエティあふれる方々はよく話題に上がります。
彼らは積極的にTwitterなどのSNSで、NEMの近況について投稿をしています。
NEM関係者とユーザーが一眼となって、NEMを盛り上げる働きを行っているんですね。
実際、コインチェック事件が起きた際も、NEMにマイナスイメージが付かないよう、NEMユーザーは積極的に情報発信していました。
このコミュニティの結束力が強いことが、他の仮想通貨にはない魅力と言えるでしょう。
アポスティーユ
アポスティーユ(Apostille)とは、NEMを公証に使えるサービスのことを言います。
例えば不動産登記、自動車の名義登録、タイムカードのタイプスタンプ記録、など公的な契約書や証明書の監査が、ネムで簡単に可能になります。
ネムで公証を行うことのメリットですが、例えば車の名義変更はブロックチェーンに記録すれば改ざんができません。また、サーバー型システムと比べると、運用コストは確実に削減されます。
簡単にまとめると、
今まで公的証明書を役所で面倒な手続きを行って発行してもらっていたのを、アポスティーユで手軽に作成できるということです。
しかも、改ざんに強いのでセキュリティも万全。
アポスティーユの手続きは、NanoWalletで簡単にできます。
現在手数料が4XEMかかりますが、アポスティーユを行えば公証を簡単にブロックチェーンに記録できます。
NEMのアポスティーユ pic.twitter.com/eAJ6i7sPwR
— てす (@minamiyouta4) 2018年2月3日
イーサリアムにも「スマートコントラクト」という機能があり、それはNEMと似ていますが、イーサリアムのスマコンは大企業や行政機関向けのサービスなので、個人が手軽に利用できません。
しかし、NEMのアポスティーユはウォレットさえ持っていれば誰でも利用可能です。
これがNEMのアポスティーユが評価される理由です。
NEMの将来性
NEMはPoIアルゴリズムを採用していること、コミュニティが強いこと、アポスティーユの期待感、などから将来が期待されている通貨ですが、NEMにはまだ実装されていない機能があります。
それは「カタパルト」と呼ばれる大型アップデートです。
カタパルトは、テックビューロ社とNEM開発陣が共同で開発した「mijin」というブロックチェーンシステムを元に開発中のプロジェクトです。
カタパルトについて簡単にまとめると
「秒間3000~4000回の取引処理が可能になる大型アップデート」です。
処理速度が速いと言われているRippleでも秒間1000件ですので、カタパルト実装がいかに凄いものか分かると思います。
カタパルト実装により、決済処理が遅延するスケーラビリティ問題も解決できます。
処理速度が仮想通貨一速くなり、さらにスケーラビリティ問題の解決。
カタパルト実装でNEMが仮想通貨界に革命を起こすとも言われています。
さらに、カタパルトではもう一つ「アグリゲートトランザクション」と言って、イーサリアムで言うスマートコントラクトの機能も実装されることが決まっています。
NEM開発陣、テックビューロ社一眼となってプロジェクトを進めているので、非常に期待されているんですね。
カタパルトは現在、mijinのブロックチェーン上でβテストが開始されています。
クローズドβテストプログラムは本日より募集を開始し、11月中に応募者の名から選定をした上で、共有ネットワークを利用するためのアドレスと鍵を発行いたします。
なお、自社ネットワークでのテスト利用をご希望の企業様には、契約ベースでの提供を別途実施いたします。
プログラムの詳細はこちらからご覧頂けます。http://mijin.io/ja/catapult
出典:テックビューロがブロックチェーン製品『mijin』の新バージョン『2.0 Catapult』のクローズドβテストプログラムを開始
2018年以降には、一般公開もされるとアナウンスされています。
NEM(XEM)の購入方法
現在、NEM(XEM)を扱っている国内の取引所はZaifとコインチェックのみです。
Zaifを運営するテックビューロ社の朝山代表は、NEM財団の理事でもありますし、XEMの取り扱いを国内で最も先に始めたので、XEMの購入はZaifでオススメします。手数料も安いですから。
XEMの購入方法は簡単です。
この4ステップのみです。
Zaifはアプリでも利用可能なので、非常に簡単に購入できます。